自転車に乗って本郷通りを北へ向かう。JR駒込駅(東京都豊島区)を通り過ぎたところで、この辺りの住宅街に一件古本屋があったことを思い出す。もう10年以上行ってないけど、店内は広めで品揃えもよかった。心当たりをめぐってみたものの、見つからず。Googleマップで検索したところ、最寄りの店は「古書宮橋駒込店」。駅の東口から続く「アゼレア通り」の中ほど。外から店内の棚を見たところ漫画と文庫本が多くてちょっと厳しいかなとも思ったが、まあ折角なので。
お龍妖艶記 / 三角寛著 *背が破損しており、まだ開封せず
公文書をつかう : 公文書管理制度と歴史研究 / 瀬畑源著(青弓社 , 2011.11)
月の裏側 : 日本文化への視角 / クロード・レヴィ=ストロース著 ; 川田順三訳(中央公論新社 , 2014.7)
clip trip / les deux著(millet books , 2004.11)
まあまあ買えたけど、変な話ちょっとどれも安すぎる。バランスを取るため3,000円の『お龍妖艶記』を買うことに。著者の三角寛は「山の民=サンカ」の研究で有名。しかし昨今、その研究と称するものが偽りに満ちていたと明らかになってしまった(筒井功著『サンカの真実 三角寛の虚構』)。その俗物ぶりがまた愛おしく。
今回買ったなかで製本に繋がるものは『clip trip』。帯によれば、「旅で集めたあれこれを、ぜんぶまとめてクリップで留めたら、世界でたったひとつの本になった。」とのこと。ブック・アート関連書籍に加えたい。しかしこの本、開きが悪く読みづらい。紙の目が逆なんですよね。