「かすみ書店」を出て、さらに旧中山道を北へ。古い木造建築の商店がいくつも残っていて見惚れてしまう。すっかり新しくなった大正大学の前を通り、明治通りとの交差点を渡ってさらに進む。左手に「坂本書店」を発見。店先に本の詰まったボール箱が10個ほど置かれている。ここでは収穫無し。でも店内に入ったら、気配ですぐに良い店だと分かる。奥に向かう通路が3本。右から攻める。通路が狭く、さらに棚の前には腰の高さくらいまで本が積まれている。でも変な本がほとんど無い。これは良い店。滞在時間は15分くらいかな。スパッと3冊だけ選んで会計を済ませたら、気難しそうな店主の方がとてもやさしい声で「ありがとうございます。」と言ってくださる。
絵のある世界(新・ちくま文学の森 ; 15) / 鶴見俊輔, 安野光雅, 森毅, 井上ひさし, 池内紀編(筑摩書房 , 1995.12)
復刻版 欧文活字 / 高岡重蔵著(印刷学会出版部 , 2001.10)
手芸教室 原色フランス刺しゅう / 真田武夫編(雄鶏社 , 1967.5)
いい本が買えました。『ちくま文学の森』はほとんど読んだけど『新』はこれが初めてかも。ソフトカバーの丸背がいい。『欧文活字』は持ってたような気もしたけどやっぱり無かった。買って正解。『手芸教室』がいちばんの収穫。刺繍はもともと手製本と相性がよいですし、掲載されている図案(デザイン:松島啓介)がまた実にかわいらしい。
帰り道でお惣菜屋を発見。「いろはや」という店名。住宅街の中にあって、昔からやっているようでもなく、店内は清潔な印象。「豚肉野菜のカレー炒め」と煮物を2つ購入。家で夕食に頂いたが、とても上品な味で驚く。ここ滝野川は江戸時代から多くの人が暮らしていた土地で、下町とはやはりちょっと違うのです。